水際対策の期間について

2021年12月19日

ご存じの通り現在の日本は、新型コロナウイルス変異株(オミクロン株)への水際対策措置として、すべての国と地域からの外国人の新規入国を原則、停止している状態です。岸田総理大臣は当該水際対策について、東京都内で記者会見を行いました。この会見で、岸田総理大臣は記者団に対し「オミクロン株は、まだ未知の部分が大変多く、緊急避難的に水際対策を最も厳しいレベルまで引き上げた。」と説明したうえで「オミクロン株の実態がより明確になるまで、少なくとも年末年始の状況はしっかり見極めたうえで、その先については考えるべきではないかと思っている。」と述べました。このように日本政府は、当該水際対策について、少なくとも2022年1月初旬までは継続したうえで、その後の対応を検討する考えを明確に示しました。

世界の動向

イギリスでは、オミクロン株の市中感染が急速に拡大していて、感染者数は5,000人を超えています。英政府はオミクロン株の感染力は非常に強力で、実際の感染者数はこれを上回るとみていて追加接種などの対応を急いでいます。そのような状況下の置かれているイギリスですが、英政府は現在行っている水際対策措置の効果が低くなっていると判断し、一転アフリカからの入国を認める方針を明らかにしました。入国前後の検査については従前どおり継続すると示しています。続いてカナダでは、アフリカからの外国人旅行者入国禁止措置を12月18日深夜(日本時間19日午後)をもって解除すると発表しました。カナダ政府は記者会見を開き「オミクロン株の流入を遅らせ、時間を稼ぐための入国禁止の措置だったが今やカナダ国内で感染が広がっており、もはや必要ない。」と述べました。日本とは、真逆の措置をとっている各国ですが、今後の動向に注目です。

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