外国人技能実習機構(OTIT)の役割 ③

2021年10月4日

皆さんは、外国人技能実習機構(以下、OTIT)という組織をご存知でしょうか。OTITとは外国人技能実習制度を運営していく上で、監理団体と実習実施者とをつなぐ、とても重要な役割を担っている組織です。前回に引き続き、OTITの担う主な業務についてご紹介していきます。

監理団体及び実習実施者に対する指導監督

OTITは、技能実習法上、実習実施者や監理団体等に対して、下記の対応や検査を行うことが認められています。

・報告や帳簿書類の提示を求めること
・必要な質問をすること
・設備や帳簿書類を実地にて検査すること

また、OTITは、監理団体に対して1年に1回程度、実習実施者に対しては3年に1回程度の頻度で、定期的に実地検査を行うこととされています。実地検査では認定計画に従って技能実習が適切に行われているか、監理団体の業務の実施に関する基準に従って監査が実施されているかなどについて厳しく確認を行います。なお、実地検査等において、虚偽の回答を行ったりする等、一定の場合には技能実習計画の認定の取消事由となります。また、当該調査への協力が得られない場合には、技能実習計画の認定に必要な情報が得られないとOTITより判断され、技能実習計画が認定されないこともあるため、細心の注意が必要です。

行政処分等の種類について

技能実習法に基づき、下記のような場合には、実習実施者に対しては出入国在留管理庁長官及び厚生労働大臣が、監理団体に対しては法務大臣及び厚生労働大臣が行政処分等を行います。

・重大な許可・認定基準違反、法令違反等
・許可基準違反や法令違反(期間を定めて業務停止の命令、監理団体のみ適用)
・出入国・労働関係法令違反

次回に続きます。

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