現在、日本での新型コロナウィルスの新規感染者数は、全国的に緩やかな減少傾向にあります。ただし、地域によって感染状況の推移に差があり、昨年末からの感染拡大のピークを上回っている地域も存在します。また、年代別の新規感染者数では、依然として10代以下と20代の割合が高い状態が続いていますが、地域によっては、高齢者の増加も継続しており、今後の感染状況を注視していく必要があります。一方、首都圏については全ての年代で概ね減少傾向となっています。感染場所としては依然として学校等が最多となっています。次いで事業所、保育園・幼稚園等となっており、学校等は水面下で増加傾向にあります。また、20代の感染者数は飲食店の割合が減少し、事業所が最も多い結果となっています。クラスター事例については、飲食店においても一定数が生じていますが、全体に占める割合は大きくなく、学校・教育施設、児童福祉施設、高齢者施設、職場等が大きな割合を占めています。
大型連休における感染対策
前述のとおり、新規感染者数については全国的に緩やかに減少傾向にありますが、地域によっては増加傾向が続いており今後の動向を注視する必要があります。一方で、病床使用率・重症病床使用率は低い水準にあります。また、既に高齢者のワクチン3回目接種率は8割を超えているので、現時点で都道府県から「まん延防止等重点措置」適用の要請等はありません。このような状況から、政府は重点措置を適用する状況にはないと判断しています。
大型連休においては人々の行動が活発化し、人と人との接触機会も増えることが予想されます。感染拡大を防止しながら、安全安心に過ごし社会経済活動を維持・回復していくために、監理団体・実習実施者は、外国人技能実習生・従業員に対し感染対策が必要な場面・場所等を周知するように努めましょう。