外国人技能実習機構(以下、OTIT)とは、外国人技能実習生のために様々な支援業務を行っている組織であるとお伝えしてきました。今回はOTITが担っている外国の送出機関との調整業務の内容についてご紹介していきます。
送出国政府との連絡調整
送出機関とは、技能実習生となることを希望する外国人の方からの求職の申込みを取次し選抜などを行っている組織になります。現地の事情に精通していることを含め、技能実習制度上ではとても重要な役割を担っている組織となります。このため、技能実習法では外国の送出機関について厳格な要件を定め、規制の強化を図っています。具体的には、送出国の公的機関から適切な送出機関として推薦を受けていることなどの要件に適合することを求めています。また、日本政府と送出国政府との間で、技能実習制度を適正に運用するため、二国間取決め(協力覚書)の作成を進めており、各送出国政府において自国の送出機関の適格性を個別に審査し、適正なもののみを認定する仕組みを構築しています。OTITでは、二国間取決め(協力覚書)に基づき、送出国政府及び在京大使館と連携し、定期協議の開催、情報共有及び不適切事案の通報などを実施することにより、技能実習制度の適正かつ円滑な運営に努めているのです。
これまでOTITの担っている支援業務の内容についてまとめてきました。日本で実習を行っている全ての技能実習生が、安心・安全な職場環境で業務に取り組めるように、OTITをはじめ、監理団体・受入先が外国人技能実習制度の趣旨を十分に理解し円滑な運営をするよう日々努めていくことが大切となるのです。