外国人技能実習機構(OTIT)の役割 ⑨

2021年11月19日

外国人技能実習機構(以下、OTIT)とは、外国人技能実習生に対して、様々な支援を行っている組織となります。今回もOTITが外国人技能実習生に対して行っている支援業務の内容についてご紹介していきます。

外国人技能実習機構(OTIT)ホームページ

OTITホームページにおいて、制度や各種申請書の様式についての情報の他、新型コロナウイルス感染症や熱中症、各自治体の防災等に関する情報をまと
めたページなども用意し、監理団体、実習実施者、技能実習生のそれぞれの方向けに必要な情報を案内しています。また、SNS(Facebook/Twitter)にて、
技能実習生向けに新型コロナウイルスに関する各種支援策や防災に役立つ情報などの重要な情報について、ホームページでの掲載に加え、FacebookとTwitterで周知広報を行っています。

日本語教育教材・アプリ「げんばのにほんご」 

OTITでは、技能実習生が入国前後の講習、実習期間中などに行う日本語学習で必要な日本語教育教材をホームページ上で提供しています。現在は、「機械・金属関係職種」、「食品製造関係職種」及び「建設関係職種」の 3 職種向けに、英語、中国語、ベトナム語、インドネシア語、カンボジア語、タイ語、タガログ語
及びミャンマー語の 8 か国語の教材を公開しています。現場で使用する語彙を学べる「げんばのことば」と、例文を使用して現場での会話表現を学べる「げんばのかいわ」をそれぞれイラスト・音声付きで公開しています。また、令和 3 年 3 月より、技能実習生の適切な技能習得を目的として、日本語教育アプリ「げんばのにほんご」をApp Store及びGoogle Playにおいて配信しています。本アプリでは、ホームページに掲載している上記内容に加え、語彙や会話表現について、確認問題で理解の定着を図ることができるほか、自分で発音した音声を再生して自己チェックできる機能も搭載しています。現在は、「機械・金属関係職種」及び「食品製造関係職種」の 2 職種向けのコンテンツを配信していますが、今後、順次職種を追加していく予定となっています。

安全衛生対策マニュアル

OTITでは、実習実施者の行う安全衛生管理や監理団体が行う監査の参考資料として、実習中の安全確保のために留意する事項や労働災害事例を職種ごとにまとめたマニュアルを作成しています。また、技能実習を修了し帰国した技能実習生について、帰国後の就職状況、職位の変化、日本で修得した技術・技能・知識の活用状況などに関する「帰国後技能実習生フォローアップ調査」をはじめ、帰国後の技能実習生に対する監理団体からの就職支援に関する調査など、技能実習生の帰国後の実態を明らかにし、技能実習制度の適正・円滑な運用を図るための基礎資料とするため各種調査を実施しています。次回に続きます。

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