技能実習生は、日々の実習業務を集団生活の中で行っていることが多いため、新型コロナウイルスに感染するリスクが高くなるとも言えます。また、実習実施先によってもリスクの高低が変わってきます。例えば、介護施設などで実習を行っている場合、介護施設の職員や入居者などの多数と接触する機会が増えることになるのでやはり、リスクが高くなると言えます。これを踏まえて、実習実施者及び監理団体は、実習生の新型コロナウイルス感染のリスクを減らすために、対策を講じなければなりません。これについては、OTIT(外国人技能実習機構)からも要請が出ています。特に、日々の業務で実習生と接触する実習指導員や生活指導員については、朝礼などの場を活用して、実習生に対する感染予防策の周知・徹底や毎日の体温・体調の把握に努めることが望ましいと言えます。また、監理団体については、定期監監査などで実習実施者が感染予防や日々の健康管理の把握に取り組んでいるのかを確認することが望ましいです。下記に、感染症予防対策の一例を挙げます。
・互いの間隔を空けて横並びで食事をする、食事中でも会話をするときにはマスクを着用する
・相部屋の場合、可能な限り2m以上の距離を保つ
・実習実施先や寮などにサーモグラフィー・アルコール消毒液などを設置し、定期的に部屋の換気を行う
感染症を防ぐためには、マスクの着用・手洗い・咳エチケットの徹底が非常に重要となります。なお、複数の国籍が在籍する実習生実施先については、OTITに感染予防の注意点などを多言語でまとめたリーフレットが置かれていますので、ぜひ活用してください。