技能実習1号から2号への移行手続き~前編~

2021年4月9日

在留資格「技能実習」には滞在年数による区分が存在します。まず、「技能実習1号」とは、入国一年目の実習生を指す在留資格になります。この理屈からいくと二年目に2号、三年目に3号となるように見えますが、三年目も技能実習2号の区分となります。ですので、少々ややこしいですが、三年目は「技能実習2号の二年目」という取り扱いになるのです。このように、1号と2号では在留資格の区分が別となっているので、2号移行時は在留資格変更の申請を伴うことになります。また、技能実習1号から技能実2号へ移行を希望する場合、実習生自身が「技能評価試験」に合格していなければなりません。

技能評価試験の概要

2号へ移行するための技能評価試験は職種により内容が異なりますが、技能検定基礎級もしくは技能評価試験初級を指します。そして、この試験は、大別すると「学科試験」と「実技試験」が存在します。技能評価試験は、入国から約8か月目を目安に受検を行いますので、技能実習1号の在留資格を保有する外国人の方は、6か月を超える前までには、受験の申し込みを行わなければなりません。万が一、この技能評価試験に合格できなかったとしても、在留期間の満了日までに一回に限り再受験が可能となります。ですので、受験の申請手続きが遅れてしまうと、日程などの都合により、再受験ができなくなる可能性もあります。こういった事態を引き起こさないためにも、OTIT(外国人技能実習機構)では、早めの受験手続きを行うことを推奨しています。

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