ベトナム人技能実習生の増加

2020年7月1日

現在、日本に滞在しているベトナム人の総数は約400,000人です。その内、半数近くが技能実習生として日本に滞在しています。これまでは、技能実習生の受入れ人数が最も多い国は中国でしたが、近年はそれをベトナムが上回るかたちになりました。平成23年には約14,000人だったベトナム人技能実習生が、現在では約180,000人とたった数年で爆発的に増加しています。今後もベトナムを中心に技能実習生の受け入れが続く見込みと予想されています。では、どうしてベトナム人技能実習生がこのような増加傾向にあるのかを、次項で探っていきたいと思います。

ベトナムの現状

ベトナムは約9,150万人の人口を有し、首都はハノイです。現在、高度経済成長の渦中にあり、他のASEAN諸国と比較しても、経済発展が著しく上回っています。ベトナムには年齢が若く向上心を持つ労働者が非常に多く、海外の技術を自国へ取り入れようとする動きが活発化しているのです。そのため、近年はベトナムに進出・投資する日系企業も増加傾向にあります。

ベトナム人が選ばれる3つの理由

1.勤勉で真面目
勤勉で真面目であるという気質が日本人と酷似ています。真面目で協調性があり、仕事は責任をもって最後まで成し遂げようとします。

2.向上心が強い
ベトナム人は、語学の勉強に励んだり、Wワークをこなしながら夜間学校に通ったりする方がとても多いのです。日本語の学習に対しても、意欲が非常に高く、来日後、自ら日本語能力検定を受験し、見事合格する実習生も多数存在します。

3.器用な人材が多数
ベトナムは手工業が発展しているので、手先が器用な人材が多数を占めています。各種機械修理等は自身で修理するという習わしがあります。精密かつ優秀な日本製品を造るのにとても適している人材なのです。

以上のことから、気質が日本人に近いベトナム人は日本企業になじみやすく、とても人気があるのです。今後もベトナム人技能実習生を選ぶ企業が増加していくことでしょう。

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