外国人技能実習機構(OTIT)の役割 ⑦

2021年11月7日

外国人技能実習機構(以下、OTIT)とは、外国人技能実習生を支援する重要な役割を担っている組織であるとこれまでにもお伝えしてきました。今回もOTITが外国人技能実習生に対して行っている支援業務の内容についてご紹介していきます。

受検手続支援 

外国人技能実習制度は、技能の習得に関して各段階を設けて区分しています。技能実習生が次の段階へ進むためには、技能検定などの試験に合格しなければなりません。OTITでは、技能実習生が技能実習の各段階において技能検定などを確実に受検し、次の段階に円滑に移行できるようサポートを行っています。具体的には、監理団体(企業単独型技能実習の場合は実習実施者)からの申請に基づき、試験実施機関への取り次ぎや、合否結果の迅速な把握及び当該結果の技能実習計画認定審査への円滑な反映などにつなげているのです。なお、受検手続支援を受ける場合は、あらかじめ技能実習生本人による、個人情報の取扱いに係る同意書が必要となります。

技能実習生手帳

OTITでは、入国時に地方出入国在留管理局を通じて、全ての技能実習生に「技能実習生手帳」を配布し、技能実習生が、健康で充実した技能実習生活を過ごすことができるよう、日本で生活するに当たっての大切な留意事項などの周知を行っています。技能実習生手帳には以下のような情報を記載しています。

◆技能実習法・各種労働関係法令・各種保険や税などについて
技能実習制度をはじめ、労働契約の締結や解雇に関する事項、時間外労働、年次有給休暇、社会保険、労働保険、所得税、住民税などの仕組みについて解説しています。

◆日本での生活について
日本国内の交通ルールや日常生活を送るうえでのマナー、犯罪に巻き込まれないための留意点や緊急時の連絡先、国際電話のかけ方などについて解説しています。

◆技能実習を行うことが困難になった場合について
技能実習を行うことが困難になった場合の監理団体などが行う手続きや、技能実習生に対する支援について明記するとともに、意に反して帰国を促された場合などの各種行政機関などの相談窓口等について記載されています。

なお、対応言語は、ベトナム語、中国語、インドネシア語、フィリピン語、タイ語、モンゴル語、ミャンマー語、カンボジア語及び英語となっています。次回に続きます。

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