外国人技能実習機構(OTIT)の役割 ④

2021年10月10日

皆さんは、外国人技能実習機構(以下、OTIT)という組織をご存知でしょうか。OTITとは監理団体と実習実施者を統括し、時には外国人技能実習生を保護する重要な役割を担っている組織なのです。前回に引き続き、OTITの担う主な業務についてご紹介していきます。

技能実習生の支援・保護

OTITでは、技能実習生からの様々な相談(日本での生活に関することから技能実習に関することなど全般)に対して、母国の言葉で対応しています。その一つが「母国語相談ホットライン」です。相談は電話の他、メールや手紙でも受け付けしています。また、実習実施者又は監理団体の法令違反などがあった場合には、技能実習生自身が当該事実を出入国在留管理庁長官及び厚生労働大臣に通報・申告することが可能であり、相談に加え、技能実習生からの通報・申告等に応じる体制を整備しています。

さらに、技能実習生の一層の保護を図る観点から「母国語相談ホットライン」には「技能実習SOS・緊急相談専用窓口」を設置しています。これは、技能実習生に対しての暴行、脅迫、その他人権を侵害する行為などの緊急案件を迅速に把握し、技能実習生の一時保護や実習実施先に対する臨時検査を一体的に行うことにより、技能実習生が安全・安心に技能の修得などを行えるように支援することができるよう設けられた窓口になります。「技能実習SOS・緊急相談専用窓口」への相談の仕方は、「母国語相談ホットライン」の各言語のフリーダイヤルに電話をかけ、アナウンスの後に「 1 」番を押すと、緊急案件として相談を受け付けしてもらえます。また、実習実施場所で法令違反が生じているなど、技能実習制度や技能実習生に関する通報・情報提供をOTITの公益通報窓口でも受け付けていますので、緊急時の案件の場合には、活用するようにしましょう。次回に続きます。

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